「図説指揮者列伝
―世界の指揮者100人」
玉木 正之:著/平林 直哉:著
河出書房新社(ふくろうの本)/2007.5.20/1800円
カラヤンやバーンスタイン、フルトヴェングラーから、
小澤征爾や佐渡裕まで、クラシックの名指揮者
(巨匠ばかり!)を戦前・戦後を含めて
100人まとめて紹介した本。
二人の著者はどちらも音楽評論家の肩書きあり。
きっちり、紹介文にはどちらの著者が書いたかが
明記されていて、それぞれの持ち味というか
主観たっぷりの紹介文である。
かなり辛口で、ディープ。
全て写真入なので、指揮者写真集として
観る楽しみもある。
「著者の愛聴盤ベスト」や「おすすめCD」
などもカラー写真で載っているし
カリカチュア(風刺画)された指揮者や
指揮者語録、指揮棒コレクションの写真などもあって
指揮者にまつわるあれこれが楽しめる。
「指揮者は大理石のかわりに
時間を刻む彫刻家のようなものだ」
(バーンスタイン)
「1本の指揮棒よりも、10本の指のほうが
豊かな表現ができる。
だから私は、指揮棒を使わない」
(ストコフスキー)