「黄昏流星群 30」
弘兼 憲史:著
ビッグコミックス/小学館/2007.9.28
中年の恋愛模様、人生模様がつづられる漫画。
単行本でしか読まないので、新刊が待ち遠しい
漫画の一つ。
もう30巻にもなる。
ファンタジーな話もあるけど、今回のは二話とも
リアルな話。
一つ目「社長の星春」という
59歳の社長と女子大生のイメクラ嬢の話。
現実から逃れるようにして虚構の世界で
出会う二人だけど、現実が交錯して、
結局好きだけど元の世界に戻ってしまう。
あまり感情移入できない話だったけど、
イメクラの部屋が「神田川」という部屋で
あの名曲「神田川」を再現した四畳半フォーク
の世界。
二話目は「隣の星人」
47歳独身で男運の悪い女がアパートの
隣の部屋の冴えない中年男とつきあう話。
ちょっと話が飛躍しすぎてるんだけど、
中年女の生態描写はリアル。
50代の冴えない男だけど、
脱ぐと、鍛えた身体でセックスに強い
という設定がおかしい。
からみのシーンが多くて、生々しくて
結構興奮するかも。
オチも意外でちょっとブラック。