「イキガミ 4
―魂揺さぶる究極極限ドラマ 」
間瀬 元朗:著
ヤングサンデーコミックス/小学館/2007.9.5
「イキガミが届いた人は24時間後に死ぬ」という設定。
死ぬとわかった人間は残された時間をどう過ごすのか
ということで物語は展開されていく。
一巻から三巻まで読んできたが、
今号四巻は、死に行くものより、残されたものに
重きがおかれている感じ。
一話目の教師の話は怖い。とてつもなく怖い。
人間、あとわずかで死ぬとしたら、残りの生を
まっとうするというよりも、
「どうせ死ぬんだから何したっていいだろー」
的に自暴自棄になることは否めないような気がするから。
それが一番怖い形で提示されていた。
でも、救いは残っていて、読後はされほど暗澹
たる気持ちにはならないのだけど、ただ人の闇の部分に
ふれた怖さは残る。
二話目は、子どもを残して死にいく母の話で、
これはせつないなあ。
こ「イキガミ」は 来年 映画化されるみたい。
どの話になるのかな。
映画バージョンで新たな話になるんだろうか。
どんなメッセージ性を盛り込むのか、観たいなあ。