先日の京都の旅のお供の文庫本も
タイムスリップもの。
「彼女の遺言」
新津 きよみ (著)
角川春樹事務所(ハルキ文庫)/2015.3.12
タイムスリップのアイテムは、
54歳で亡くなった同級生が残した「梅酢」。
正に「バタフライエフェクト」のようだった。
自分の為ではなく、誰かの為に過去に戻って
助けようとする主人公。
でも、ひとつがうまくいくと何か悲しいことが
起こったり、誰かを助けると誰かが不幸になったり。
子どものいる主婦は、タイムスリップできるとしたら、
まず息子の為に過去へと戻る。
50代の女性が30代に戻った時、女性特有の月のモノを
感じる描写はとてもリアルだった。
そういうディティールも女性作者ならでは。
- 彼女の遺言 (ハルキ文庫)/角川春樹事務所
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