5月読書会「偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく」 | 月灯りの舞

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自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

木曜(5/21)は読書会。


今回は人数が多かったので、
2グループに分かれて、本を紹介。

ほんと、読書会の方は知識豊富なのと、
探究心が旺盛で、いつも刺激を受ける。


本日、紹介された本たち。





●「人間の目利き」を紹介された方より。

アラブの人から学んだアイウエオは
「アイ、イシ、ウン、エン、オン」
愛、意思、運、縁、恩。


●Y氏は「さすらいの麻婆豆腐」を紹介したが、
四川料理を日本に広めた陳さんのことを
熱く語る、語る。
食の知識が幅広い。


●「帰還兵はなぜ自殺するのか」という本も
興味深かった。
300人位自殺するそうで、7人の兵士や家族に
取材したルポなのだそう。
分厚い。




今回、私が紹介した本は



「偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく」
冨田 章 (著)
祥伝社/2014.11.2/1600円


自画像を描いている絵を取り上げ、
そこに隠された真実だったり、たくらみを
時代背景、画家のエピソードを交えて
解説していく。


例えば、表紙の画は「画中画のトリック」と
題して語られているアンギッソーラという
女流画家の絵。


描かれているのがアンギッソーラで、
描いてるのは師匠のカンピ。
二重肖像画だが、カンピを描いている技法と、
自画像部分では技法が異なる。
それは師匠と弟子の画風の違いを表しているのだと。

解説むがあると画の見方も変わるし、おもしろいと
思っていて、その解説を私流にまた解説すると、
ニュアンスが伝わった方は、とてもおもしろがって
くださった。




偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく/祥伝社
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