「キネマ旬報」『「ヘビィ」な映画』 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


今年も半分終わったが、この半年間に劇場でに観た映画は
26本。
そのうち邦画が20本。


先週も、「渇き。」「そこのみにて光輝く」と
続けて邦画を二本観たが、この二本は
かなりヘビィで、観終わってもいろいろと残るものがあり、
考えさせられた。


ちょうど「キネマ旬報」7月上旬号の
巻頭特集が『「ヘビィ」な映画』で、
「渇き。」が取り上げられている。


原作は、原作者 深町秋生が、鬱々としたものを
文字にして吐き出してできたものだとある。
確かにこの映画はネガティブなものから生み出されている
と感じた。

人のダークな部分。

画家でも作家でも何か表現する手段がなかったら、
アブナイ方向に走っていたという人は多い。

それだけ負の力というのは深く、激しく、
狂気を何かに昇華していけるかどうかは
紙一重なのだろう。


大好きな精神科医 春日武彦先生のコラム
「性グロテスク説のこと」も掲載。
人間らしさの欲望について書かれていて
おもしろい。
グロテスクなものに惹かれる好奇心が
本質なのだろうと。


キネマ旬報 2014年7月上旬号 No.1665/著者不明
¥918
Amazon.co.jp