「最新ベストセラー50冊!」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「最新ベストセラー50冊!
  の内容がザクッと分かる本」

藤城真澄:編著
ベストセラーズ/2007.9.20/500円


ベストセラー本.

 
今さら読むのもちょっとどうかな?
小説・教養・娯楽からビジネスまで
1作2分で読める!
       <表紙より>


最新ベストセラー本の「主な登場人物」と
「あらすじ」「ワンポイントチェック」が
載っている。


あらすじは3~5p位で要約されていて、
結末は明かしていない書き方。


読んでいない本の内容をザックリ
知るために読むというよりは、
読んだ本が、どのようにまとめられているかの
方が興味深かった。


自分ならどの部分を書いて、どの部分は伏せるか
というのも比較してみたり。
流れにそって書くか、クライマックスから説明するか
もテクニックか……。


シナリオを勉強していると
「いい映画は一言で語れる」とよく言われる。
どんな映画かと尋ねられた時、一言で
表せるのがいいのだそう。


だから、こういう要約本って、短くまとまっているほど
わかりやすい。
だけど、小説の場合は、ストーリーを味わうのはもちろんだけど、
作者独特の言い回しや感性、行間などを感じるのが
おもしろいから、やっぱり「要約」ではなく、
「文体」を味わいたいね。


でも、本を読む時間がない人とか、
「ああ、あの本ねー」と、
知ったかぶりしたい人には便利な本かも。


ちなみに「愛の流刑地」のワンポイントチェックには
作者は「テーマは純愛のきわみのエクスタシー」と
語り、前作よりベッドシーン比率が高い。通称「愛ルケ」。”

とある。
ベッドシーンの比率って……(笑)


一部の女性には絶大なる人気の江國香織の
号泣する準備はできていた」のところには
派手なエンターティメント作が好きな人からは、
「だからどうした?」とつっこまれそう
”とある。
なんか笑える


話題のケータイ小説本も何冊か紹介されているが、
タイトルはずしたら、どれがどれやら、見分けが……。
みんな似たり寄ったりなんだもん。
でも、若い女の子は、こういうのが好きなのかなー。