「いじめられている君へいじめている君へ」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「いじめられている君へいじめている君へ」
   朝日新聞社編さん
   朝日新聞社出版局/2007.6.30/500円

いじめ

いじめから旅立とう
若者たちへの緊急メッセージ集
          <帯より>


この本は、作家、プロゴルファー、漫画家、
ジャーナリスト、タレントなど
いろんな業界で活躍中の人が
子どもに向けて語っている。


自身の「いじめ」体験を交えたり、
頑張って乗り越えた時の素晴らしさを語ったりして
「いじめ」に悩んでいる人への熱い言葉をおくっている。


トップで活躍している人だからこそ、
その栄光の裏の努力や苦労があり、
どの言葉も肌身にしみる。


12歳の息子さんを自死で亡くした作家 高史明の
言葉は重い。


高木ブーはお気楽に見えたけど、いじめられっこで
中学時代からウクレレをやっていて、
音楽で救われた体験談を語っていた。
それに、ボクシングもやっていたというのは驚き。



野球には全く興味のない私だけど、
なぜか、松井選手の言葉に泣けてしまった。


君は居心地のいい場所で、

自分の好きなことに夢中になってほしい。

何かに没頭することによって、

いやなことが気にならなくなることって、

あると思うんだ。逃げるんじゃない。

自分から好きな世界を選ぶんだ。

   「立ち向かわなくてもいい」より(文:松井秀喜)



でも、やっぱり言葉よりも
ただ、ぎゅって抱きしめてあげることで
救えることがあると思う。

痛がるほどに抱きしめて、あげよう。