「日本にある世界の名画入門
美術館がもっと楽しくなる」
赤瀬川 原平:著
知恵の森文庫 (光文社)/2006.10.15/781円
ドガ、モディリアーニからピカソ、ミロ、クレー、マグリットまで、
いちばん面白い時代のこんな名画が日本にあった。
「元祖ヘタウマ」のルソー、寂しい、でもなぜか懐かしいキリコ、
シャガールは家庭で揚げる天麩羅だ―ユニークな視点で
「近代絵画」の見方を伝授する。
巻末に美術館ガイドを収録。
<裏表紙より>
こっちは肩の力をぬいて読める名画鑑賞本。
絵画もカラーで紹介されていて、眺めるだけでも
楽しい。
また、赤瀬川氏の軽妙な語り口がおもしろい。
手法や専門的知識からの鑑賞録な部分もあるけど、
絵画に描かれたセーターの素材について探求
してみたり、描かれた人物と画家の関係を
ゴシップ的に推測してみたりと、雑談も
交えてて、笑える。
画家についてや時代背景などもためになるし、
参考文献も豊富で、いろんな絵画雑学も
味わえる。
楽しい、楽しい。
美術館めぐりはたのしい。
この本を読んでから、改めて、その名画を
鑑賞するともっと楽しそう。