「恋愛大好きですが、何か?」
中園ミホ:著
光文社/20076.25/\1,400
恋愛のチカラだけで私は、人生を切り開いてきた
恋愛するとみんなボロが出る。
みっともなくて他人には見せられない
「弱み」や「ほころび」
そういうものが愛しく思える
強くて正直な、45篇のエッセイ
<帯より>
人気脚本家の初エッセイ集。
5月に東京で、受けたシナリオコンクール対策講義の
ゲストが中園ミホだった。
ナマで見て、すっかり著者のファンになってしまった。
ものすごく人を惹きつけるチカラがある人だ。
だから、この本はソッコーで買った。
「ハケンの品格」の裏話とか、シナリオライターになる
きっかけとなった話とかナマで聞いたことが
そのままエッセイになってた。
持ち回りネタなのね。
でも、著者のパワフルさとカリスマ的な
フェロモンが活字からも伝わってくるみたい。
「未婚の母」モノなら誰にも負けないと
豪語していた著者だけど、母親のイメージは
全くせず、“生涯現役恋愛女”のイメージで、
カッコイイ。
スレンダーなボディラインに上質のスーツが
自信にみち溢れていて、いい恋愛ばかりしている
んだろうなと思ったが、自虐的恋愛話も
あったりしておもしろい。
あと、やはり息子さんのほのぼの話も中園ミホ風に
書くと笑える。
連ドラの執筆に行き詰った時は、下着を買いに行く
というエピソードもおもしろい。
一般の色っぽい「勝負下着」ではなく、
彼女流の上質の「負ける気がしない下着」なんだそうだ。
ドラマの台詞ができたきっかけとか、いいシーンの話は
シナリオライター志望としてはとても勉強になる。
元占い師の著者らしく占いに関する話も興味深いものが
多かった。
このエッセイ読むと、ものすごく~く恋愛話が
書きたくなる。
シナリオの技術が身についたら書いてみたいと
思って、自分の中であたためている恋愛モノを
書きたいなあ。