「郵便少年 横尾忠則」
角川春樹事務所
2000.5.8/\3990
実録! 日本の肉筆。
本書は、―横尾忠則個人に宛てられた、
各界の著名人224名からの私的はがき約600枚からなる、
肉筆というエロス蠢く、お届けものである。
読者の便を謀り、適宜活字の介助を施したが、
めくるめく生の文字が描かんとする文章像を、
とくとご堪能されたい。 <帯より>
ポストカード本というのかな。
歌手やタレントは自分の写真にサインがしてあったり、
アーティストは得意の絵やイラストが描かれてあったり、
自分で撮った写真だったり、言葉だけだったり
それぞれの送り主の個性あふれるポストカードたち。
添えられた文面は、届け先の横尾忠則との
関係をしめすものであり、その短い言葉選びにも
センスを感じたり、感じなかったりで
興味深い。
手書き文字も、筆文字や万年筆、サインペンと
様々で、達筆あり、クセ字ありと、
それだけでその送り主の個性を表し、
一つのアートである。
オノヨーコのポストカードは乳房のアップで
「コンニチワ! 」と一言だけ添えられていて、
インパクトがあった。
蜷川幸雄は、「木」のポスカ。
劇場の片隅にあった大道具のきれっぱし
に書いている。
右が松岡正剛。
肩書きは「エディトリアルディレクター」になってる。
シンプルだけでインパクトあるね。
左は俳優の麿赤皃。