「グリーティング」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「グリーティング」
 山本容子:著
  講談社/2001.12.12/1,600円

グリーティング

風の色、雨の音、山の姿にも四季折々の名前がある。
それは日本ならではの豊かな自然の贈り物。
私の歳時記。      <帯より>


季語をテーマにした銅版画とエッセイ集。


色づけされてある銅版画が味わい深い。
やわらかなタッチなのにすごく迫ってくる。
色合いもほんわかしてるのにカラフルで
楽しい。


季語をテーマにしているので、
ものすごく季節感あふれる画になっている。
構図が独特で、ありきたりじゃなく
画の中にものすごくドラマが感じられる。

季節の切り取り方が上手い人っていいなあ。
常に自然などに敏感っていうか、感性が
鋭いのかな。


画に添えられたエッセイは短いけど
旅の話が入ってたり、本や音楽などの
ウンチクもあったりして、知的な感じ。



秋の章では「月」が描かれている。
空に浮かんだ月ではなく、池に映った
月を橋の上からながめている男と女が
描かれている。
なんかいい感じ。


★ 山本容子銅版画展 「わたしの時間旅行」と
「山本容子版画集 静物画」の感想はこちら
http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-10005414467.html