「仮面の野望」第四巻 | 月灯りの舞

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自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「仮面の野望」第四巻(完)
剣名舞:作/檜垣憲朗: 画
2005.9.25/580円/日本文芸社

野望四巻

“鹿沼慧”の人生を捨て、“鷹見愁”として
芸能界をのし上がっていく慧!!
だが慧逮捕に執念を燃やす刑事・ナオミには、
最後の切り札が!!
次第に狂い始めていく野望の歯車……
奪い取った第二の人生の行き着く先は……!?
激情のハードピカレスクロマン、遂に完結---!!
        <表紙 裏より>


いよいよ完結。
ただひたすらに己の野望だけに向かって
突き進んできた慧。
手段を選ばぬ慧は、誰にも心をかよわせる
ことなくひたすらに心を閉ざし、誰をも愛さない。
神を恐れることなく、良心の呵責なども感じる
ことのない慧の徹底した悪役ぶり。

クセのあるそれぞれのキャラたちも強烈。
お嬢様だった綾香の変貌していく様もすさまじい。

やっぱりマキがせつない。
慧に殺されかけたのに、ずっと慧を思い続ける
姿に胸が熱くなる。



四巻セット


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