彼女の血が溶けてゆく | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

金曜日(4/10)、京都2日と札幌5日の
ちょっと長い旅から帰宅。



飛行機の中で一気読みしたのは、
「彼女の血が溶けてゆく」浦賀和宏 著。


医療ミスという事故か、故意の事件かの
謎を探る医療ミステリーだが、
読み終わり、タイトルの意味にうなる。


綿密な構成と入り組んだ人間模様を
巧みに配置して、真実へと導く。

現実的ではなく、ややご都合主義的
ではあるが、ページをめくる手を止める
ことができない。


死因より、その病気の原因が気になる。
いくつかの病気が出てきて、怖い。
愛のために人は何を犠牲にできるのか。

終結したかに思え、安堵の後にまた
どんでん返し。
謎が解き明かされるのはスッキリするが、
知らなければよかったとも思う。


悲しく、せつない。
読後感はよくない。



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