東大在学中から性風俗を取材し、風俗業界の惨状と問題点を
研究した著者が、障害者向けの射精介助を行う
非営利組織「ホワイトハンズ」を起業する情熱的奮闘記。
「セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱」
坂爪 真吾 (著)
小学館(小学館101新書)/2012.6.1/720円
新しい「性の公共」を求めて。
東大・上野千鶴子ゼミ出身の著者はなぜ
セックスヘルパーとして 障害者向け「デリヘル」、
処女童貞卒業合宿に奔走するのか。
<帯より>
様々な法律や規制などに立ち向かいつつも
障害者の性の尊厳と自立にこだわり続けた著者。
東大出身ということを表だって銘打っているけれど、
分かりやすい文章で、
理論に走るのではなく、自らのヨゴレ体験談、
失敗談、苦労談を交えているため読みモノとしても
おもしろ読める。
誰もやらないことをやるのが起業の成功のポイントで
あるとしたら、彼の先駆者としての起業への道は
とても興味深い。
論理的には理解できても生理的に受け入れられない人が
多いのが「性に関する」価値観や問題。
受胎の儀式としての生命の神秘的な行為も
愛を確かめ合う行為も快楽を貪る行為も
ひとくくりで「セックス」である不思議。
でも、「射精」というと排泄の一つなのか。
自ら「セックス」や「射精」のできない方に、
コンドームをつけ、ゴム手袋をして、介助する。
それでもそこに「射精」の快楽はあるのか。
かなり前だが、「障害者の性」として話題になった本。
★「セックスボランティア」河合 香織:著 2005.5.7
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10001142037.html
障害者芸人が自らの性を語った本。
★「お笑い!バリアフリー・セックス」
ホーキング青山:著 2005.12.3
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10006775626.html
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