大人の女性は快感を知っている | 月灯りの舞

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自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

今週の「婦人公論」(6/7号)の特集は、
【40代から広がる 「性愛格差」
 大人の女性は快感を知っている】。

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装丁はオシャレになっても「婦人公論」の
読者層はかなり高い。
だから、読者手記や性に関するアンケート調査でも
年齢の高い方たちの「性」の実態を知ることができ、
驚くことがある。

性の快楽への追求という点において、
男性より女性の方が貪欲であろとう感じるが、
個体としての性の格差も大きいのが女性だ。


大好きな作家 小池真理子のエッセイも掲載されていて、
「性はすなわち、生きることである」と語っている。

フランスの女性作家との対談の時、
「性愛はエネルギーを生み出すエンジンのようなもの。
 人間はいつか死にますが、そのことに打ち勝つ唯一の
 力が性愛なのです。セックスは死よりも強いのです」

言いきった作家に感動を覚えたとある。


絶頂の時に「イクイク」というのは あの世へ行くということか。

極度の絶頂で気を失い、意識が途切れてしまうことがあるが、
そんな風に快楽の果てに コトきれたら、
すごく幸せなんだろうなー。


男女の性、ちよっとマニアックな性の形を書く
仕事をしていたことがあるが、本当に性のカタチは
様々で、皆、快楽を求め、その快楽が同じものでは
ないことを知っている為、常に探究し続けるのだろうか。
より深く、より多様に……。

「婦人公論」を読むと、60代、70代でもセックスを
楽しみ、快楽を得ている方はたくさんいらっしゃる。
そういう人はいつまでも枯れないでいられるのだろうか。

性だけが快楽を得る手段ではないが、
女として衰えていくことの怖さは
性の快楽を得られなくなることの寂しさなのかもしれない。


フラメンコの月刊誌に「フラメンコのエロス」というテーマで、
エッセイを書かせていただいているが、
エロスというものは奥深く、それを醸し出せる
表現者というのがより魅力的に映る。