「ポケットに名言を」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「ポケットに名言を」
寺山 修司:著
  角川文庫/350円/S52.8.20

世に名言、格言集の類は数多いが、本書ほど
型破りな名言集は珍しいのではないだろうか。
畠山みどりの歌謡曲あり、懐かしい映画の
名セリフあり、かと思うとサルトル、
エンッェンスベルガー、マルクス、ets、
著者ならではの言葉のつきあいである。
         <裏表紙より>

ポケットに名言

最新刊の角川版ではなく 林静一の絵が
表紙の角川文庫版。

言葉は私にとっての栄養剤。
せつなくなったり、淋しい時、
何度もめくってみる本の一つ。
そこここにやさしい言葉があふれてくる。

著者も一章の「言葉を友人に持とう」で
“言葉は薬でなければならない。
さまざまな心の傷を癒すための薬に~
どんな深い裏切りにあったあとでも、
その一言によってなぐさむような言葉”
と のべている。



上海 パンフ
寺山修司(脚本・監督)の映画
「上海異人娼館」のパンフ。

不思議な映画であった。
色合いといい妖艶な雰囲気といいい
まさに寺山ワールドなのか。


映画初主演だった高橋ひとみや
資生堂のCMで一世を風靡した
山口小夜子、天井桟敷の新高けい子らも
出演している異色の作品。